石川・珠洲市で水道復旧支援 石巻地方広域水道企業団の派遣職員、市長に活動報告
能登半島地震の被災地を支援するため、石巻地方広域水道企業団の職員らが4月中旬から約2週間、石川県珠洲市で水道の復旧作業に当たった。各10人の2班を編成して8日間ずつ派遣され、漏水調査や水道管の修繕に取り組んだ。
派遣されたのは企業団職員をはじめ、水道施設の整備業者でつくる石巻広域管工事業協同組合、石巻市内の水道設備会社の計20人。期間中は水道管の漏水を9カ所発見し、修繕工事を10件実施した。
1班の班長を務めた企業団施設管理課の清野智洋係長(49)は「現地は漏水箇所の修繕が追い付かない状況で、まだまだ時間がかかると感じた。東日本大震災で全国から受けた恩を返したかった」と話した。2班班長を担った同建設課の山田隆志係長(49)は「修繕してもまたその先から漏水して思うように作業が進まず、はがゆさもあった。声掛けがあればまた復旧活動に携わりたい」と語った。
2人は5月13日に市役所を訪れ、斎藤正美市長に活動を報告した。斎藤市長は「事故や体調を崩す人もなく帰ってきてくれたのが何より。復興に向けて支援できたことはわれわれにとっても誇りだ」と話した。
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