(931)スーパーカブに乗れば敵なし雲の峰/木田智美(1993年~)
「スーパーカブ」は私が10代で初めて乗ったバイク。実家が家業のために持っていたものだが、休日に使わせてもらった。乗りやすく燃費が良いので、「雲の峰」の立つ夏休みには遠出をして楽しんだ。行動範囲が広がり、どこにでも行ける気がした。まさに「敵なし」の気分で、青春の良き相棒だった。現代の女性にも愛用して…
関連リンク
- ・(930)人殺ろす我かも知らず飛ぶ蛍/前田普羅(1884~1954年)
- ・(929)紫蘇の香の厨(くりや)ニクロム線の朱/一力 五郎(1902~1947年)
- ・(928)夏草やかつて人間たりし土/長谷川櫂(1954年~)
- ・(927)友達でふさがっている祭かな/田島健一(1973年~)
- ・(926)消えてなおサイダーの泡空めざす/乾佐伎(1990年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。