物語の世界観、語りとピアノで紡ぐ 東松島のボランティア団体が朗読会
東松島市で読み聞かせなどに取り組むボランティア団体「G(グループ)・うさぎ」(丸山安輝子(あきこ)代表)は22日、「愛(いと)しい」をテーマにした朗読会を市コミュニティセンターで開いた。訪れた親子連れらがじっと聞き入り、語りとピアノが紡ぐ文学作品の世界観に浸った。
メンバー8人による小川未明「母の心」、花岡大学「百羽のつる」などの朗読に合わせ、ピアノ教室を主宰する石田香織さんがショパンやドビュッシーなどの曲を演奏した。
親子や夫婦の愛をテーマにした作品にピアノの優しい音色が寄り添い、会場は温かい空気に包まれた。丸山代表(70)によると「読み手の感情を排して聞きやすさに重点を置くことで、受け手それぞれの解釈で物語を感じてもらえるよう心掛けた」という。
家族で訪れた矢本東小3年の浅野凛さんは「(朗読の)言葉もピアノもすごくきれいで(合わさると)音楽みたいだった」と振り返った。
うさぎは市広報誌の音声データCDを視覚障害者に配布しているほか、幼稚園などでの出前読み聞かせも行っている。活動の一環で朗読会を行っており、今回で12回目。
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