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悩み相談や遊び場に 「みんなの家」、社団法人りとりーとが開設 石巻・渡波

「メゾン ド トゥス」のオープニングイベントに訪れ、憩いの時間を過ごした家族連れや高齢者ら

 地域の子どもや子育て中の親、地域の高齢者らに伸び伸びと過ごしてもらおうと、石巻市の一般社団法人りとりーとが15日、新拠点「maison de tous(メゾン ド トゥス)」を石巻市渡波地区に開設した。現地でオープニングイベントがあり、周辺住民や法人の支援者らが集い、穏やかに憩いの時間を過ごした。

 拠点の名前はフランス語で「みんなの家」という意味。さまざまな悩みを持つ児童生徒や、両親が共働きしている子どもらが無料(予約制)で利用できる。子育てに悩む親世代の相談や地域とのつながりを求める高齢者世代の訪問なども歓迎する。

 開所時はスタッフ2、3人が常駐。来所する子どもに自由な時間を過ごしてもらうほか、寄付された食材を使った調理やもの作りなどのワークショップを開く。会食スタイルの食堂「みんなの家食堂」を毎月3回開く。親世代に対しては、子育て経験者のスタッフが親身に相談に乗る。

 オープニングイベントでは、子ども向けに手作りの綿あめを提供したほか、伝統料理「おくずかけ」や季節の野菜を訪問客に振る舞って歓迎した。県内外の支援者から寄付された子ども用衣服の販売もあった。訪れた人々は「実家のよう」「落ち着いて過ごせる」などとゆったりと過ごしながら、互いに交流を楽しんだ。

 代表理事の兼子佳恵さん(53)は「発達面の課題を持つ子どもやせわしない育児で一息つきたいお母さんなど、多様な世代や個性を持つ人々がつながり、支え合える居場所にしたい。まずは何も目的を持たず、気軽に訪れてほしい」と語った。

 開所時間は平日午前9時半~午後2時。土日曜と祝日の利用を含め、相談に応じる。石巻市塩富町2丁目6の13。連絡先はりとりーと080(1033)2881。

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