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石巻・桃生に交流の場 「まちかど」、住民有志が運営 閉店したGSを有効活用

ガソリンスタンドの旧事務所を使用する「まちかど」
豆腐と白玉粉の生地で団子を作る子どもたちと運営メンバー

 石巻市桃生町神取の旧ガソリンスタンドで、住民有志が地域交流の場「みんなの居場所『まちかど』」を運営している。毎週土曜日に開設し、おやつを食べながらお茶を飲んだり、健康マージャンやトランプを楽しんだりする。運営メンバーは「老若男女誰でも気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかける。

 まちかどは昨年12月まで営業していたガソリンスタンドの事務所を活用し、6月1日に始めた。毎週土曜午前10時から午後4時までで、誰でも利用できる。手作りのおやつや軽食を週替わりで用意する。これまでは豆腐と白玉粉で作った団子や焼きそば、おにぎりなどを振る舞った。

 運営するのは、旧ガソリンスタンドの所有者を含む神取下地区の夫婦3組。地域にはお茶を飲みながら交流できる場所が少ないため、閉店したガソリンスタンドの敷地と事務所を活用して開設することを決めた。コメや野菜を持ち寄って食材として使い、地元自治組織の助成金や事務所に置いた箱に寄せられる協力金などを運営費に充てる。

 6日は地域の子どもたちや保護者が訪れ、七夕の飾り付けや豆腐団子が入ったあんみつ風のおやつ作りを体験した。

 子どもたちは、メンバーの1人で桃生地区の和菓子店に勤める大森信悦さん(67)に教わりながら団子作りに挑戦。豆腐と白玉粉で作った生地を丸め、お湯でゆでて冷やすと団子が完成した。果物やあんこを加えてみんなで味わった。

 同市中津山一小6年の鈴木理央さん(11)は「豆腐団子を作るのは初めて。生地をこねるのが難しかったけど、楽しかった」と語った。

 まちかどでは、かるたや将棋なども楽しめ、軽食のメニューはメンバーが話し合って決める。代表の芋沢葉子さん(72)は「年齢や地域に関係なく集まってもらえる場所にしていきたい。気軽に遊びにきてほしい」と話す。

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