土器作りにワクワク 教室開幕、縄文人の暮らし体験 東松島・宮戸
土器作りや調理を通して縄文時代の暮らしを体験する「縄文教室」が20、21の両日、東松島市宮戸の奥松島縄文村歴史資料館で開かれた。教室は3回続きで、8月と10月にも行われる。
1回目の縄文土器作りには18組43人が参加。1日で完成させるオリジナル土器作りと、里浜貝塚から出土した縄文土器などを再現する2日間の本格コースの2種類があった。
元東北歴史博物館学芸員の菊地逸夫さん(66)が講師を務め、映像を上映しながら粘土の採集から土器作りまでの工程を説明。参加者たちは粘土を成形し、丁寧に模様を付けた。土器作り経験者を対象とした本格コースでは道具や図面を持参する人もおり、各参加者が黙々と制作を進めた。
オリジナル土器作りに参加した宮城教育大付属小3年の阿部穂花さん(9)は「土器を作る機会はなかなかないので、おもしろそうだなと思った。完成したら家に飾りたい」と話した。
第2回は土器の野焼き、第3回は縄文人も食べていた鹿肉などを使ったスープを作る予定。菊地さんは「縄文人は原始的なイメージを持たれがちだが、土器作りを通して知恵と技術を感じてほしい」と語った。
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