安全運転で事故防止推進 優秀事業所表彰を伝達 石巻署、河北署
交通事故防止を推進した事業所に贈られる「優秀安全運転事業所表彰」の伝達式が18日に石巻署、19日に河北署でそれぞれあった。表彰は、県警が自動車安全運転センターが発行する運転記録証明書を活用し、従業員数に対する事故や違反件数などの割合に応じてプラチナ、金、銀、銅の四つの賞を贈る。今回は県内で計100事業所が表彰された。
石巻署、5社に盾と賞状
石巻署管内では、プラチナ賞と銅賞をそれぞれ1事業所、金賞を3事業所が受賞した。伝達式には受賞した4社の代表者が出席し、赤間博之署長から盾と賞状を受け取った。
赤間署長は「受賞は従業員はもとより、安全運転管理者や経営者の皆さまのおかげだ。引き続き安全運転に努め、さらに上の賞を目指してほしい」とあいさつした。
プラチナ賞を受けた産業機器の開発やパーツ製造を手がける「松本鐵工所石巻事業所」(東松島市赤井)は、軽トラックなど15台を保有。道路交通法や標識に変更があればその都度、社内で確認。過去の事故事例も共有し、安全意識向上を図っている。
交通安全運動週間には、従業員が会社前の国道45号沿いに立ち、交通安全を呼びかけている。同社の安全担当者は「地域に安全運転を呼びかけることで、自身への啓発にもつながる。賞に甘んじることなく、交通事故防止にまい進していきたい」と話した。
石巻署管内の他の受賞者は次の通り。
▽金賞
畳石観光
黄金バス
南東北福山通運石巻支店
▽銅賞
第一貨物石巻営業所
河北署、プラチナ賞2社
河北署管内では、プラチナ賞に松山観光バス(石巻市相野谷)と南三陸観光バス(同市大森)の2事業所が選ばれた。
スクールバスを中心に運行する松山観光バスは30台のバスを所有。毎月、全従業員への講習や面談を実施。運行中は子どものシートベルト着用を添乗員が確認し、車内に取り残された子どもがいないかのチェックも怠らないという。
佐々木貴博社長(50)は「目標にしていた賞を受賞できたのは従業員が日々、安全運行に努めてくれた結果だ。ねぎらい、喜びを分かち合い、引き続き安全運転を継続していきたい」と話した。
南三陸観光バスでは34台のバスを保有し、修学旅行などで東北や関東を幅広く運行する。乗務員全員への月1回の講習会で、車内事故防止などの知識を更新。他社の事故の瞬間を収めたドライブレコーダーの映像を見て、危険箇所を予知するトレーニングなどにも取り組む。
同社の山田広康社長(58)は「受賞は社員が安全運転を心がけたことが積み重なった証し。これを励みに、またプラチナ賞がもらえるように頑張っていきたい」と語った。
同署であった伝達式で、海老田忠宏署長がそれぞれ賞状と盾を贈った。海老田署長は「プラチナ賞は長期にわたり、社員が一丸となり交通安全、事故防止に取り組んだたまもの。これからも安心安全な地域社会のために貢献してほしい」と呼びかけた。
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