(963)天上に海のひかりや夏祓(なつはらえ)/大木満里(1949年~)
前書きに「いわき四句」とある。旅で訪れ、「夏祓」の茅(ち)の輪(わ)くぐりを体験したのだろう。「天上に海のひかり」は、空に海の輝きが映って、空と海の境界がないような無限の広がりを感じさせる。私自身、…
関連リンク
- ・(962)熊を見し一度を何度でも話す/正木ゆう子(1952年~)
- ・(961)身をそらす虹の 絶巓 処刑台/高柳重信(1923~1983年)
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- ・(958)白玉にとけのこりたる砂糖かな/高浜虚子(1874~1959年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。