石巻川開き祭り 多彩な行事、街中に活気 夏夜夢幻、花火1万6000発
第101回石巻川開き祭り(実行委員会主催)2日目の3日、石巻市中心部では市街地や北上川を舞台に多彩な行事が展開された。呼び物の花火大会は100回記念だった昨年と同規模の約1万6000発が夜空を彩った。真夏の暑さの中、ダンスパフォーマンスの「アクアカーニバル」や商店街を練り歩くみこしが祭りを盛り上げた。水上行事「孫兵衛船競漕(きょうそう)」も始まり、街中は終日活気に包まれた。
花火大会は昨年と同じ開北橋下流で開催した。花火一つ一つのボリュームを上げ、グレードアップした花火が夜空を焦がした。
午後7時半にスタート。全国の名人花火師が競技大会に出すような尺玉の競演があり、秋田県大仙市大曲や新潟県長岡市などの全国的に有名な花火大会にもひけを取らない豪華花火が観覧者を魅了した。楽曲に合わせて夜空を染める花火も今年の目玉で「ミュージックスターマイン」「大玉100連発」などが曲調に応じた演出で楽しませた。
無料観覧席の中央部には、石巻市内の10事業者が出店した「飲食ブース」が初めて設けられた。見物客は地域ならではのグルメを味わいながら光と音の競演を満喫した。
アクアカーニバルはパレードコースに設定された3カ所のダンスポイントで実施。9団体が参加し、独自の衣装で一体感あふれる踊りを披露した。
石巻市湊中は全生徒51人が「湊中ソーラン」の新バージョンを発表。タオルを回すパフォーマンスを取り入れ、躍動的で華のある舞を展開した。
観覧した同市立町1丁目の無職田中淳子さん(72)は「石巻中の演舞が、孫3人もかつて踊ったので懐かしかった。他の演者さんも素晴らしく、今年も元気をもらった」と拍手を送った。
実行委員会は3日から、陸上行事の暑さ対策として、冷たい霧を噴出する「冷却ミスト」をパレードコースに4基設置した。石巻の3日の最高気温は29.0度だった。
最終日の4日、陸上行事は小学生鼓笛隊パレードを皮切りに実施し、午後6時からの大漁踊りで祭りを締めくくる。
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花火の様子は「石巻かほく メディア猫の目」のX(旧ツイッター)でご覧いただけます。
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