(974)盆の家虻(あぶ)の翅音(はおと)の親しさも/木附沢麦青(1936~2022年)
盆用意をしてご先祖様をお祭りしたり、お墓参りをしたりするお盆ですが、生きている私たちが故郷へ帰省する期間でもあります。本当にご先祖様の霊も帰ってきているのなら、町の人口は増えているのかもしれません。…
関連リンク
- ・(973)ふるさとに焦げて西瓜の種飛ばす/塩見恵介(1971年~)
- ・(972)旅終へてよりB面の夏休/黛まどか(1962年~)
- ・(971)雲の峰赤子の顔のふと険し/如月真菜(1975年~)
- ・(970)いつ来てもいいやうに墓洗ひけり/古内一吐(1932~2014年)
- ・(969)炎天、妻に火をつけて水のむ/松尾あつゆき(1904~1983年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。