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社会人野球東北予選 日本製紙石巻が優勝 7年ぶり日本選手権へ

日本選手権への出場を決め、マウンドで喜び合う選手たち

 第49回社会人野球日本選手権東北最終予選最終日は9日、仙台市民球場で決勝があり、日本製紙石巻(宮城)は七十七銀行(宮城)を7-2で破り、10年ぶり2度目の優勝を果たした。本大会への出場は、2017年以来7年ぶり3度目。生長蓮投手が最高殊勲選手に選ばれた。

▽決勝
 七十七銀行 (宮城)000020000-2
 日本製紙石巻(宮城)03000040X-7
(七)小林、渋谷、田辺、庭田-石井(日)生長、川合-坂口
▽三塁打=三上(七)、二塁打=丹呉、小野(日)

【評】日本製紙石巻が快勝した。二回は橋本、小林俊の左前適時打で3点を先取。3-2の七回には、丹呉の2点適時二塁打を含む4短長打などで4点を追加し七十七銀行を突き放した。先発生長は8回2失点と粘り強さを見せ、リードを守り切った。

<全国大会、まず初戦突破を>

 日本製紙石巻は、8日の準決勝でトヨタ自動車東日本を7-0で下し、勢いそのままに決勝に進出。大一番でも躍動し17年以来となる都市対抗野球と日本選手権両方の全国大会出場を決めた。

 二回、1死満塁の好機で橋本が内寄りの直球を振り抜き左前適時打。小林俊の適時打で自らも3点目のホームを踏んだ。橋本は「満塁だったので思い切って行った」と振り返る。

 チームは伊藤監督が日頃から守備、打撃双方で重視する「つなぎ」を意識してきた。打線が好調な要因に、橋本は「一人一人が役割を意識し、その練習が結果に表れていると思う」と話す。

 伊藤監督も「普段は送りバントやエンドラン、進塁打を場面場面、カウントでできるようにやっている。点を取れた時はそれが機能している」と選手たちをたたえた。

 14、17年と出場した日本選手権はともに初戦敗退を喫した。初出場時もチームを率いていた伊藤監督は「まだ1回も勝っていないので、まずは初戦を突破したい。しっかり意識を強く持ってやっていきたい」と力を込めた。

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