湧き水への感謝、末永く 石巻・垂水明神に記念碑建立 最後の祭り
東日本大震災後に地域住民を救ったとされる湧き水に感謝する「湧水感謝祭」と記念碑の除幕式が8日、石巻市新成3丁目の垂水明神で開かれた。湧水感謝祭実行委員会主催。
当日は地域住民ら約60人が訪れた。渡波獅子風流塾の演奏とともに獅子が登場し、記念碑にかぶせられていた幕を取り除いてお披露目した。記念碑には震災後の断水時に垂水山から湧き出る水が地域住民の助けとなったことなどがしたためられた。地域住民らは獅子風流の演技を楽しんだり記念碑を眺めたりした。
記念碑は、渡波獅子風流塾の近藤敬宣塾長が湧き水への感謝を形にしようと2年前に建立を企画。これまでの感謝祭で寄せられたお金を資金にした。
感謝祭は今回の除幕式をもって最後となる。近藤さんは「無事記念碑が建ってほっとしている。震災や水のありがたさを風化させないためにも、これからは定期的に神社へお参りに来てくれるとうれしい」と話した。
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