女川原発2号機 非常設備が誤作動 東北電「外部影響なし」
東北電力は13日、女川原発2号機(女川町、石巻市)で、重大事故時に原子炉建屋内の放射性物質を除去する設備「非常用ガス処理系」が計画外に作動するトラブルがあったと発表した。原発敷地内の放射線監視装置(モニタリングポスト)の値に変化はなく、外部への放射能の影響もなかった。
東北電によると、同日午前10時44分ごろ、定期事業者検査の準備作業において安全処置を実施していたところ、自動起動信号が発信され、非常用ガス処理系も作動したという。
検査は2号機原子炉建屋にある放射線モニターの性能が維持されているかを調べるもので、非常用ガス処理系が起動しないようにする作業を行っていた。
石巻市役所で会見を行った東北電の担当者は「これまでも同じ手順で点検をしてきたが、同様のトラブルはなかった。現場の聞き取りを行っているので原因をしっかり調べたい」と話した。
非常用ガス処理系が計画外作動するトラブルは6月にも発生。点検の際に弁がわずかに動き、スイッチと接触する部材が正しい位置からずれたことが原因だったと東北電が後日発表した。
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