(1001)触れて皆造花や秋のともしびに/岸本尚毅(1961年~)
春の灯(ともしび)、冬の灯など、人々の暮らしの明かりには四季の味わいが詠まれてきました。秋の灯はひんやりとした夜を照らす落ち着いた光です。小さな雑貨屋か喫茶店のディスプレーでしょうか。揺らめく明かり…
関連リンク
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- ・(996)御来迎(ごらいごう)彼の世の我に手を振りぬ/広渡敬雄(1951年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。