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「木のぬくもり感じて」 大原小で森林教室 地元産材木で作った水車に歓声

 石巻市大原小(児童12人)で18日、地元の牡鹿地区の自然や環境について学ぶ森林教室が開かれた。同地区大原浜の大工小形圭一さん(70)が地元産の材木を活用して制作した木組の作品を披露し、児童は身近な自然の豊かさを実感した。

大原地区を再現した模型を児童に披露した小形さん(右)

 森林の整備や課題などを学ぶ総合的な学習の時間の一環で、2年~5年の全児童が参加。小形さんはヒノキの木材を組み合わせて作った直径約120センチの水車を持参し、児童の前で実際に回してみせた。水車がスムーズに動く様子に、子どもたちは「しっかり回ってる」「木のいい匂いがする」などと声を上げた。

 小形さんは大原地区を再現した大型模型も運び込み、学校に寄贈した。ヒノキで組み上げた校舎のほか、かつて地域にあったという橋やクジラといった地元ならではのモチーフを表現した。小形さんは「木のぬくもりを知ってもらえたら」と目を細めた。

 児童は今後の総合的な学習の時間を活用し、「理想の大原」とのテーマで模型上に追加する作品を制作するという。2年の阿部泰成さん(8)は「学校の友達や先生を作って飾りたい」と話した。

 森林教室では東部地方振興事務所林業振興班による出前授業も実施。水を蓄えたり土砂崩れを防いだりする森林の働きを職員2人が解説した。

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