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健康増進へボウリング ブーム知るシニア世代活発 石巻―仙台、初の交流会

 高齢者の体力増進や交流を目的とした「健康ボウリング」が全国的に盛んになっている。点数にこだわらず、楽しみながら体を動かせるとあって、石巻市のボウリング場も平日の日中は多くのシニア客でにぎわう。かつてのボウリングブームを知る世代。施設間の交流が始まり、地域を越えた仲間づくりの輪が広がっている。(相沢美紀子)

初の交流会で健康ボウリングを楽しむ参加者

 石巻市不動町2丁目のボウリング場「プレナミヤギ」は、健康ボウリングを楽しむグループが8クラブあり、60代から93歳までの約120人が平日週1回、プレーする。募集時に計5回の教室を開き、ルールや基本的な投げ方などを学ぶ。

 1970年前後のボウリングブームを知るシニア世代にとって、ボウリングは新たに始めやすい趣味の一つ。施設側としても比較的すいている平日の日中の稼働率を上げられるため、割安なクラブ用の料金を設ける。引きこもり防止や筋力保持、認知症予防なども期待される。

 同市渡波の主婦畠山恵美子さん(70)は「楽しくやれるのが一番。週1回みんなと会えるのが楽しみ。長く続けたい」と話す。

 健康ボウリングは仙台でも人気。地域を越えて、利用者の交流の機会を増やそうと、コロナキャットボウル仙台店(仙台市宮城野区)との初の交流会が14日、プレナミヤギで開かれた。

 計約50人が3ゲーム制でプレー。初対面同士でもストライクが決まるとハイタッチを交わし「ナイス!」。ミスをしても「惜しかったね」などと声を掛け合い、笑顔の輪が広がった。終了後には昼食会も行い、交流を深めた。

 登米市の無職佐々木照信さん(73)は「大勢でプレーできるのは楽しい」と笑顔を見せていた。

 12月には2回目の交流会を仙台で予定する。健康ボウリングを通した交流は県内各地に広がる気配を見せている。プレナミヤギの阿部信貴支配人(52)は「古川や気仙沼などの施設とも交流会を検討している。健康で生き生きとした生活にボウリングを役立ててほしい」と語る。

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