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女川2号機「停止継続を」 脱原発首長会議が緊急声明 全国の元首長ら、石巻で学習会

学習会終了後、記者会見に臨む元首長ら

 全国の市区町村長や経験者ら90人でつくる「脱原発をめざす首長会議」は22日、東北電力が11月ごろの再稼働(発電再開)を目指す女川原発2号機(女川町、石巻市)の停止継続を求める緊急声明を出した。住民が原発事故時の避難計画に不安を感じていることを理由に挙げた。

 声明では、避難計画は住民の生命と安全を確実に守れるものでなければならない-と強調。東日本大震災や能登半島地震で、女川原発がある牡鹿半島、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)が立地する能登半島でそれぞれ道路が寸断された経緯を踏まえ、女川2号機は再稼働すべきでないとしている。

 同日、石巻市内で開いた女川原発に関する学習会で発表した。元首長らは「半島部で原発災害があれば避難は不可能」(桜井勝延・前福島県南相馬市長)などと指摘。2号機が、過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型炉(BWR)であることを問題視する声も多く出た。

 声明文は今後、国などの関係機関に送付する。学習会には全国から約25人が出席。同会議メンバーで本県唯一の現職首長、相沢清一・美里町長は欠席した。

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