秋季高校野球県大会 石巻工、13大会ぶり4強 石巻西は準々決勝敗退
第77回秋季東北地区高校野球県大会は25日、石巻市民球場と仙台市民球場で準々決勝を行った。石巻勢では石巻工が準決勝に進んだ。
石巻工は仙台市民球場で仙台一と対戦。4-3でタイブレークの延長戦を制した。石巻市民球場で古川学園と顔を合わせた石巻西は2-9(七回コールドゲーム)で敗れた。
準決勝は28日に仙台市民球場で行う。13大会ぶりに4強入りした石巻工は、古川学園と対戦し、勝てば東北大会への出場が決まる。試合開始は午前10時予定。
■準々決勝(仙台市民)
石巻工0000002002-4
仙台一0002000001-3
(延長十回、十回からタイブレーク)
(工)遠藤颯-早坂
(仙)藤田、及川-金子
▽二塁打=千葉(仙)
【評】石巻工が延長タイブレークの末に競り勝った。七回に2点差を追い付くと、無死一、二塁から始まる十回、2番遠藤颯のバントヒットで満塁に。3番早坂が左中間に2点打を放って勝ち越した。投げては左腕遠藤颯が10回3失点(自責点2)で完投した。
■準々決勝(石巻市民)
古川学園2203020-9
石巻西 0000200-2
(七回コールドゲーム)
(古)木谷、伊藤、菊地-佐藤、伊藤
(西)佐々木、木村心-武山琉、佐藤
▽本塁打=大柳(古)▽三塁打=菊地(古)
【評】石巻西は古川学園に力負け。初回、無死一塁から2点本塁打を浴びて先制を許し、二回も失点。中盤も相手の勢いにのまれた。打線は五回、1死一塁で木村心のバントが失策を誘って1点を返し、桜井の遊ゴロの間に追加点を挙げたが反撃もここまでだった。
<敗戦でも手応え>
秋季県大会で初の8強入りを果たした石巻西は古川学園の強打に屈した。高橋諒主将は「相手が強いのは分かっていた。それでもチームで思い描く、小技を使った攻撃はできた」と敗戦の中でも収穫を得た。
手応えがあったのは、大量リードを許していた五回。1死から9番高橋大がバントで出塁。続く1番木村心もバントを試みた結果、相手の失策が重なり、1点を返した。続く桜井も遊ゴロながら、足を生かして打点を挙げた。
高橋主将は「高橋大と木村はノーサイン。練習の時から自分たちで状況判断をして、攻撃することもあるので成果が出せた」と満足する。
打線は結局、わずか3安打と迫力を欠いた。「1年生でエースナンバーを背負う佐々木を助けられなかった。冬の間にスイングスピードを強化するなどして、今以上の結果につなげたい」と前を向いた。
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