移住するなら海か山か? 東松島市×栗原市、合同で相談会 仙台・来月12日
人口減少対策で移住促進に力を入れる東松島市が、県内の他自治体とタッグを組んだユニークなPR施策を始めた。手を組むのは風光明媚(めいび)な栗駒山を仰ぐ栗原市。「山海暮らし」と冠した初の合同広報イベントを10月12日に仙台市で開催し、雄大な海に面した東松島の魅力を発信する。両市を巡るツアーも企画し、県内への移住希望者に狙いを定めてアピールする。
移住促進に向けた自治体間の競争が激化する中、宮城県への移住を漠然と希望する層を対象に情報発信しようと、両市が共同で初めて企画した。
きっかけは仙台市で5月に開かれた、栗原市の恒例行事「くりこま夜市」のPRイベント。東松島市の地域おこし協力隊員赤沼孝一さん(25)が足を運び、栗原市の協力隊員らと交流。後日、改めて栗原を訪ね、先方から協力の申し出を受けて実現した。
広報イベントではノリやパプリカなど両市の食材をふんだんに使った料理を振る舞い、街の魅力をクイズ形式で紹介する。赤沼さんら両市の協力隊員が登壇し、それぞれの暮らしを語る。
ツアーは年明け後の開催を予定。詳細は11月ごろリリースする。今後も反響を踏まえ共同イベントを検討する。
赤沼さんは「環境が異なる両市それぞれの良さが分かり、単独で広報するよりも爆発力があるのでは。家族連れなどに気軽に参加してほしい」と話した。
広報イベントは午前11時半~午後2時半。会場は仙台市青葉区の飲食店「東北カフェ&バルトレジオンエスパル仙台店」。両市いずれかに関心がある人が対象で、先着20人。公式サイトのフォームから申し込む。参加費は1人2500円(小学生1000円)。未就学児は無料。
連絡先は東松島市復興政策課0225(82)1111、栗原市企画課定住戦略室0228(22)1125。
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