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「平和と強い絆を継続」 女川湾で戦死のカナダ軍大尉、追悼 関係者30人参列

追悼式後に慰霊碑を囲む関係者

 太平洋戦争末期に女川湾で戦死したカナダ海軍パイロット、ロバート・ハンプトン・グレー大尉=当時(27)=の追悼式が24日、女川町地域医療センター敷地内の記念碑であった。

 在日カナダ大使館や町職員、女川ライオンズクラブのメンバーら関係者約30人が参列。記念碑に献花し、黙とうをささげた。

 3年前から参列する駐日カナダ国防軍武官のロバート・ワット海軍大佐は「かつて敵国だった両国は今は友情で結ばれている。戦争の過去から前進し、平和と強い絆を継続するため、慰霊碑と追悼式の存在を大切にしていく」とあいさつ。

 須田善明町長は「先の大戦の悲しみや犠牲の上にわれわれの友情があることを忘れてはならない。近年は不安定な世界情勢となっているが、これまで紡いできた思いをさらに大きくし、このような良好な関係があることを多くの人に知ってもらいたい」と述べた。

 グレー大尉は1945年8月、第2次世界大戦でカナダ人最後の戦死者となった。記念碑は89年に女川湾を見下ろす崎山公園に建立。東日本大震災で被災したが、町民有志らが協力し、2012年、現在の場所に再建した。

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