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愛猫とずっと一緒に 宮城・丸森の協力隊員で陶芸家の平野さんが骨つぼ製作

オーダーメードで製作された愛猫用の骨つぼ

 養蚕の守り神「猫神様」の石碑や石像が多く残る丸森町で、同町の地域おこし協力隊の陶芸家平野照子さん(52)が、愛猫を失った飼い主向けに、生前の面影をかたどった専用の骨つぼをオーダーメードで製作している。「家族の一員を失った悲しみを少しでも癒やされればいい」と話す。

オーダーメードで生前を再現 

 骨つぼは座った状態の愛猫がかたどられ、高さ約18センチ、幅約12センチ、奥行き約14センチ、重さ約900グラム。生前の写真を基に色付けし、背中側に名前などを刻印できる。毛色などが再現され、柔らかで温かな雰囲気にしている。

 骨つぼ製作のきっかけは平野さんも愛猫家で、自身の猫を亡くした経験からだ。「何を見ても涙が出てくる」ほど悲しみに暮れた一方で、火葬後の骨つぼが「白く冷たい物でさみしかった」と振り返る。

 「(飼い主も)生きているうちに骨つぼを作りたくない気持ちはあるけれど、亡くした時に強いペットロスになってしまう」と平野さん。生前は小物入れやオブジェなどとして使うことを提案する。

 骨つぼはクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で11月5日まで購入できる。1個4万6200円(送料込み)で、20個ほどの製作を予定している。

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