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児童、秋の生き物に歓声 東松島・滝山公園で「調査隊」 東京農大教授が案内

園内で見つけたクモの生態を児童らに解説する松林教授(左)
捕まえたバッタを観察する児童

 地域の昆虫や動物を観察するイベント「東松島いきもの調査隊」が5日、東松島市内で開かれた。同市矢本の滝山公園では参加児童が秋の生き物探しに挑戦。夢中になって草木や土の中から虫などを見つけ、身近な自然に理解を深めた。

 同市の一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE)が主催した。市内の児童4人が参加し、案内役を務めた東京農大の松林尚志教授(52)=東松島市赤井地区出身=と共に生き物を探した。

 園内の展望台を目指して歩きながら、観察するために生き物を採取した。児童は草むらから飛び出すバッタやカナヘビなどを追いかけ、捕まえると達成感に包まれた笑顔を見せた。

 キノコを見つけた松林教授は「木の枝でつついてごらん」と助言。キノコの中央部を押すと胞子が噴き出し、児童が歓声を上げた。宮野森小6年の安部隼翔さん(12)は「昆虫やカナヘビを見つけて楽しかった。次はトンボを捕まえられるようにしたい」と話した。

 児童らは同市大曲のHOPE事務所で、捕まえた生き物のスケッチにも取り組んだ。松林教授の講話もあり、定点カメラで撮影した公園内のアナグマやタヌキなどの映像を見ながら生態を学んだ。

 2021年から同公園を調査する松林教授は「ほ乳類や鳥類がいるということは、餌になる動植物もいるということ。そういう環境がなくならないように、変化を見続けることが大切だ」と語った。

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