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衆院解散、総選挙へ 新区割りで初 宮城4区、4氏が臨戦

 衆院は9日午後の本会議で解散された。衆院選日程はその後の臨時閣議で15日公示、27日投開票と正式に決まった。石巻地方を含む宮城4区は、前議員と新人の計4人が立候補を予定し、事実上の選挙戦に突入した。自民党派閥裏金事件を巡る「政治とカネ」問題や、物価高騰対策を中心とした経済政策が争点となる。

 衆院選は2021年10月以来。小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りで初めて実施され、小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。宮城の定数は6から5に減り、旧5区の石巻地方は旧4区の塩釜市や富谷市などと新4区に入った。

 宮城4区は、8選を狙う自民党前議員の伊藤信太郎氏(71)と10選を目指す立憲民主党前議員の安住淳氏(62)、ともに新人の日本維新の会の元石巻市議佐藤雄一氏(45)、れいわ新選組の元岩手県釜石市議大林正英氏(60)が立候補を予定する。

 旧4区で当選7回の伊藤氏は、石巻市や事務所を置く利府町などで街頭演説を実施。自身の「クリーンな政治」や経済対策を訴えてきた。今後は支持者回りやミニ集会などで支持拡大を狙う。公示後は旧5区の石巻、東松島両市などを重点的に回り浸透を図る。

 旧5区で9回当選している安住氏は、地盤の旧5区の票固めを進めるとともに、旧4区に新設した5後援会を中心に支持の広がりを目指す。政権交代を掲げて裏金問題などの批判票の受け皿となり、有権者に自身の声を直接伝える機会を積極的に設ける。

 佐藤氏は8日、仙台市内で日本維新の会関係者と今後の方針を協議。党が2本柱の一つに掲げる「現役世代への徹底投資」に加え、高齢者へのアピールにも注力することを確認した。政治改革や成長戦略といった党の公約を基に、賛同者の取り込みと集票を狙う。

 大林氏は10日に記者会見を開いて立候補を表明し、11日に石巻市南中里で事務所開きする予定。

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