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サバ、今期も不漁か 石巻で意見交換会 専門家4人、見通し説明

 石巻魚市場に水揚げされる主力魚種サバやマイワシの資源状態と漁況予報に関する意見交換会(一般社団法人漁業情報サービスセンター主催)が23日、石巻市千石町の石巻グランドホテルで開かれた。加工・流通業者ら約50人を前に、4人の専門家が近年の来遊状況や見通しを説明した。

 国立研究開発法人水産研究・教育機構(横浜市)の由上龍嗣さんはサバの来遊量について、前年と同じか下回る見込みであると発表した。

 原因として黒潮の潮流の変化や海水温の上昇などを挙げ「資源量は2013年ごろから増加しているが、巻き網の漁場に入ってこない。三陸沖では秋や冬になっても高水温が続いているので、目にする機会が激減した」と話した。

 県水産技術総合センター(石巻市渡波)の長岡生真さんは「マイワシは三陸沿岸が高水温で覆われている影響で、金華山以南への南下が遅れている。一方、底引き網でのスルメイカは好調だ」と解説した。

 近年、宮城でもタチウオ、アカムツ、チダイなど、西日本沿岸に生息していた魚が捕れるようになっている。「イボダイやキンメダイといった種類の漁獲もある。さらに増えることも考えられるので注視する必要がある」と話した。

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