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石巻・官製談合 遠藤被告に懲役1年求刑 仙台地裁で結審、判決は来月11日

 石巻市発注の下水道工事の入札を巡る官製談合事件で、公競売入札妨害の罪に問われた同市の建設会社「遠藤興業」元専務執行役員の遠藤光弥被告(68)=石巻市新成2丁目=の論告求刑公判が25日、仙台地裁であった。検察側は遠藤被告に懲役1年を求刑し、結審した。判決は11月11日。

 検察側は論告で、市職員との談合により3年間で5件を落札、受注したのは「常習的で悪質だ」と指摘。「一方的ではなく、もちつもたれつの関係だった」と述べ、情状の余地はないとした。

 一方、弁護側は「長年信頼関係を築いてきた市職員のお願いにほだされた。市のために工事を手がけたい気持ちもあった」と主張。動機に悪質性はないとして執行猶予付き判決を求めた。

 起訴状によると、昨年2月15日にあった下水道工事「西流下1号石巻中央雨水準幹線築造工事」の制限付き一般競争入札で、遠藤被告は同1日、市内の同社現場事務所で、元市下水道建設課技術課長補佐の男性(51)=官製談合防止法違反などで有罪確定=と、元同課係長の男性(47)=同=から実施設計書を受け取り、落札して公正な入札を妨害したとされる。

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