(1047)小文字aを真赤と決めて毛糸編む/加根兼光(1949年~)
「毛糸編む」が冬の季題。本格的に寒くなってゆくころ、マフラーやセーターなど、編み棒を動かして編み上げてゆく。冬の太陽は低いからまばゆく感じるが、「真赤」には目をつぶった時の眼裏の感じもあって鮮烈で温…
関連リンク
- ・(1046)黄落や人形は瞳(め)を開けて寝る/堀井春一郎(1927~1976年)
- ・(1045)君の絵の裸木の奥通りたり/河東碧梧桐(1873~1937年)
- ・(1044)水鳥やむかふの岸へつうい〳〵/広瀬惟然(1648?~1711年)
- ・(1043)肥前しぐれて光体となる壺(つぼ)の群/佐川広治(1939年~)
- ・(1042)洗濯機さみしく回す銀河など/対馬康子(1953年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。