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色彩模様いしのまき <黄色> 龍泉院のイチョウ(石巻市水沼)

山門の外から見た境内。イチョウの落ち葉が一面に広がり、黄色く染まった参道が本堂に向かって延びる=7日

<落葉の絵画、山門が額縁>

 参道に積もったイチョウの落葉が、晩秋の西日を受けて輝く。山門の外から境内をのぞくと、額に収めた絵画のように見えた。

 イチョウは山門をくぐった左側の斜面上に立ち、広がる枝が参道上空を覆う。樹高は石巻市内で2番目の約23メートルで、幹回りは約7.2メートル。推定樹齢は約400年と言われ、市の文化財に指定される。築約200年の山門も風情があり、イチョウとの競演が参拝者らを引きつける。

 今年は例年より10日ほど早く、10月下旬に落葉が本格化した。泉孝雄住職(82)は「葉が全て落ちた後の掃除が大変」と笑うが、「手伝ってくれる檀家(だんか)らもいる。昔から地域に親しまれている」と自慢の巨木を見上げた。

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