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「豪雨で公費解体進まず」 能登派遣職員・星さん、市長に報告 石巻

斎藤市長(左)らに珠洲市の状況を説明する星さん

 能登半島地震で被災した石川県珠洲市に派遣された石巻市廃棄物対策課主幹の星直幸さん(46)が19日、豪雨にも見舞われた現地の状況や活動内容を斎藤正美市長に報告した。

 石巻地区広域行政事務組合に所属する星さんの同市への派遣は4~5月に続き2回目。今回は10月1~31日、廃棄物処理施設の災害復旧事業や被災家屋などの公費解体の支援業務に当たった。

 公費解体の状況について、10月28日現在の申請は6659棟、解体率は34.5%と説明。「豪雨で輪島市は解体作業が足止めされ、珠洲市も手つかずの地域がある。思ったような進み具合ではなかった」と述べた。

 星さんは環境省の災害廃棄物処理支援員制度(人材バンク)に基づき派遣された。処理の経験がある職員を登録して被災自治体へ派遣する制度で、「石巻市の登録は私1人だが、もっとノウハウのある人がいる。人材育成も図られるので、登録を増やすことを検討してほしい」と語った。

 斎藤正美市長は「けがなく帰ってきてくれて良かった。2度目の派遣で喜ばれたと思う」と話した。

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