(1064)枯色は時に金色湖岸道/原朝子(1962年~)
「枯色」は、冬の枯れた草木や色あせた大地の様子で、冬の寂しさを表現している。それが時には「金色」に輝く瞬間があるという。冬の太陽の光が湖岸の道に差し、枯れた風景が一瞬の美しさを放つ。寒さの中を湖岸に…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。