(1059)一人の夜のどに冷たき蜜柑(みかん)かな/小泉和貴子(1958年~)
文語体の俳句では「夜」は「よ」と読む。「よ」は「世」と音が通じるから、移ろいゆくはかない時間という感じが強くなるようだ。喉をすーっと落ちてゆく蜜柑の汁もまた、この世を変転するはかないもの。木になった…
関連リンク
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