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女川2号機 東北電、原子炉再起動 点検に時間、計画ずれ込む

 東北電力は5日、設備点検のために運転を停止していた女川原発2号機(女川町、石巻市)の原子炉を再び起動させたと発表した。当初は4日に起動させる計画だったが、冷却系統の配管の点検などに時間を要し、5日午前6時にずれ込んだ。今後は最終的な検査や原子力規制委員会の確認を経て、26日にも営業運転を再開する。

 東北電によると、タービンを回した蒸気を水に戻す「復水器」の冷却系統の点検作業で、配管に海藻や貝などのごみが詰まっていないかの確認や、一部配管の清掃に想定より時間がかかったため、4日夜、起動を5日以降に延期すると発表していた。

 起動が遅れたことについて、東北電は「現場でトラブルや異常が確認されたわけではない」と説明した。午前6時に原子炉を起動し、9時19分に核分裂反応が安定して続く「臨界」に達した。

 2号機は10月29日に約13年7カ月ぶりに再稼働。11月24日に原子炉を計画的に停止させる「中間停止」に入り、復水器などに再稼働で生じた熱や蒸気の影響がないかを調べていた。

 今後は発電を再開させた後、原子炉格納容器内に異常がないかなどの検査を実施する。営業運転の再開は東日本大震災前の2010年11月に定期検査で停止して以来、約14年ぶりとなる。

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