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地域貢献、先輩に学ぶ 宮城いきいき学園・石巻校で交流セミナー

卒業生の話を聞き、マジックに参加する学園生ら

 60歳以上の県民を対象にした「宮城いきいき学園石巻校」の学園生の交流セミナーが東松島市矢本東市民センターであった。在校生や入学を検討する高齢者ら約50人が卒業生の活動事例を聞き、ボランティア活動への意欲を高めた。

 学園を運営する県社会福祉協議会が主催。同学園の卒業生でつくる2団体の代表が活動を報告した。

 22期会(2017年度卒)会長の熊谷洋一さん(74)=東松島市大曲=は、17人の会員が旅行や食事会などで交流を深めながら、公共施設周辺の清掃活動を行っていると報告。「仲間と一緒だと参加しやすい。楽しみながら続けることが大事」と呼びかけた。

 27期会(22年度卒)会長の駒場則夫さん(70)=石巻市広渕=は、地域の敬老会などで健康体操やマジックを披露していると紹介。同期4人とマジックを実演し、会場を沸かせた。

 石巻地方3市町の社会福祉協議会の担当者がボランティア活動の具体例を説明し、参加を呼びかけた。

 交流セミナーは11月27日に開催された。基調講演では、日本レクリエーション協会公認指導者の根来英雄さんが「社会と関わって生涯現役 人生100年計画」と題し、生きがいを持って老化を防ぐ生活習慣について語った。

来年度の受講生募集

 県社会福祉協議会は2025年4月に開講する25年度宮城いきいき学園石巻校の受講生を募集している。

 東松島市コミュニティセンターで月1~2回、主に水曜に講義を行う。年間約20回で、2年間学ぶ。テーマは介護保険など福祉社会に関することや、郷土史、文化、園芸、相続など。体を動かすレクリエーションがあるほか、茶道、太極拳、調理の3クラブ活動にも参加できる。

 対象は県内在住の60歳以上で、学習意欲があり2年間受講できる人。定員30人。入学金5000円、受講料は年2万円。締め切りは来年3月31日。

 宮城いきいき学園は、シニアに学習の場を提供し、生きがいを感じながら、地域貢献活動への参加などを目的に開催している。

 各地の社協事務所や県社協のホームページなどから応募用紙を入手し「宮城いきいき学園」宛てにファクスまたは郵送する。

 連絡先は県社協いきがい推進センター022(225)8477。

【宮城いきいき学園】令和7年4月入学生 募集 | 宮城県社会福祉協議会

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