石巻商議所・浅野亨前会頭、死去　82歳　地域経済復興をけん引

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　石巻商工会議所会頭、宮城ヤンマー社長を務めた浅野亨（あさの・とおる）さんが７日午後１０時１６分、肝細胞がんのため石巻市の病院で死去した。８２歳。石巻市出身。自宅は石巻市日和が丘。通夜、葬儀・告別式は故人の遺志により近親者で１６、１７日に石巻市門脇町３丁目の称法寺で執り行った。お別れの会を来年１月２４日午前１０時～午後２時、石巻市千石町の石巻グランドホテルで開く。喪主は長男辰之（たつゆき）さん。

　石巻商工会議所会頭を２００４年から１９年まで５期１５年間務め、東日本大震災で大きな打撃を受けた地域経済の復興をけん引した。グループ化補助金の適用などに重点的に取り組み、産業再生に尽力した。

　２３年秋の褒章で黄綬褒章（業務精励・造船関連業）を受章。宮城ヤンマーは会長時代を含め代表取締役を２１年まで計４４年間務め、船舶用エンジンの販売、修理事業などで水産都市を支えた。

　訃報に青木八州会頭は「浅野前会頭は在任中、石巻地域経済発展のためにご尽力され、特に震災直後、早期復興のために未曽有の渦中のさなか陣頭指揮を執られた事に敬意を表するとともにご冥福をお祈り申し上げます」と談話を出した。

　石巻市の斎藤正美市長は「市の復興に尽力され、石巻にとってとても大きな存在を亡くしてしまった。明るく発想力が豊かで、人を大切にする人だった。石巻をこよなく愛した亨さんの思いをしっかり継いでいきたい」と悼んだ。