事故防止、新年に誓う 石巻地方で安全祈願祭や街頭キャンペーン
2025年を事故の少ない1年にしようと、石巻地方の交通安全団体や警察が安全祈願祭や啓発活動をそれぞれ実施した。神事や街頭キャンペーンを通し、今年も安全な地域づくりに向けて活動することを誓った。
<石巻支部会員ら、心構えしっかり>
石巻地区交通安全協会石巻支部は毎年恒例の交通安全祈願祭を8日、石巻市清水町2丁目の湯殿山神社で行った。
会員と石巻署員ら計約40人が出席。護摩がたかれる厳かな雰囲気の中、出席者は新年の交通事故防止を願った。門脇政喜支部長(74)と、同署の佐藤康治交通課長が代表して玉串をささげた。
同支部は中央、立町、山の手、大街道、湊、開北、住吉の7分会で構成。日頃から分会ごとに通学路で街頭指導などを行い、春と秋の交通安全運動期間には地区の交通事故防止キャンペーンに参加している。
門脇支部長は「今年は自転車利用者のヘルメット着用推進、『ながらスマホ』の防止に重点を置く」と目標を掲げ、「交通死亡事故と飲酒運転をなくすため、地域のみなさんに交通安全の心構えを身に付けてほしい」と呼びかけた。
<河北地区、運動盛り上げ決意>
石巻市の河北地区新春交通安全祈願祭が9日、石巻市相野谷の亀ケ森八幡神社で開かれた。
河北地区交通安全協会や河北署など5団体から計約25人が参加。八幡神社の榊田三男神主(75)が神事を執り行い、今年1年の交通死亡事故ゼロと、安全な地域社会になることを祈った。各団体の会長らが玉串をささげた。
同協会の伊藤博会長(67)は「管内では2年以上死亡事故ゼロを続けている。今年もゼロを目指し、皆さんの協力の下で交通安全運動を盛り上げていきたい」とあいさつした。
河北署の海老田忠宏署長は「県内では交通事故で多くの尊い命が失われており、管内でも重大事故が懸念される。これからも取り締まりや啓発活動を継続していくので、引き続きご支援、ご協力をお願いする」と呼びかけた。
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