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最善の一手模索 小中学生、将棋で友情育む 石巻地区

真剣な面持ちで対局する子どもたち

 子どもが将棋の腕を競う「石巻地区こども将棋大会」が4日、石巻市門脇町3丁目の市門脇東復興住宅集会所で開かれた。小中学生38人が参加し、真剣勝負を通して友情を育んだ。

 小学1~3年の下学年、4~6年の上学年、中学生の部に分かれて実施。対局は15分一本勝負で1人5局ずつ対戦した。限られた時間で相手の出方や盤上の情勢を見極め、最善の一手を模索して駒を指し合った。

 中学生の部で優勝した同市河北中2年の日野壮真さん(13)は小学3年生から参加し、入賞の常連。「攻めづらい相手が多かったが、優勝できてうれしい。来年は高校受験もあるがチャンスがあれば出場したい」と話した。

 大会は同市のNPO法人「放課後こどもクラブBremen(ブレーメン)」主催。東日本大震災後、娯楽が限られる被災地の子どもたちに遊びを提供しようと始めた。毎年1月に実施し、今回で12回目を迎えた。

 宝鈴子理事長は「近年は市内の周縁部からも子どもが集まるようになり、大会が地域に根付いたことを実感できた。将棋を通して、大人になっても続く親交を築いてほしい」と語った。

 結果は次の通り。(敬称略、洋数字は学年)

▽小学生下学年
(1)戸沢世梛(津志田3)
(2)渋谷絢斗(須江3)
(3)須田響仁(万石浦3)
▽小学生上学年
(1)中鉢千尋(二俣4)
(2)山内壮真(中里5)
(3)三條夕葵(飯野川4)
▽中学生
(1)日野壮真(河北2)
(2)石川稜磨(矢本二1)
(3)平塚朝大(河南東2)

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