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住民、昔話に花咲かす 地元題材かるたで交流 石巻・門脇東復興住宅

最後の1枚を取り合う参加者たち

 石巻市の方言や東日本大震災前の風景を題材にした「石巻(いすのまぎ)カルタ」を通して交流を深める大会が8日、同市門脇町3丁目の門脇東復興住宅集会所であり、住民約30人がかるたを楽しみながら、昔話に花を咲かせた。

 湊大門崎山の一皇子宮(いちおうじのみや)のみこしの印象を詠んだ「いずおんつぁん おみこしなんだか おっかねえ」、同市中瀬の愛称にちなんだ「マンハッタン? マンガッタンなら 知ってっと」などの札が読み上げられると、勢いよく絵札に手を伸ばした。

 参加者は「この映画館で石原裕次郎の作品を見た」「カモメがよく飛んでいた。それだけ多く魚が捕れたんだよね」などと思い出を語り合った。

 無職平塚一美(かつみ)さん(80)は「懐かしくなり、みんなで昔を思い出しながら話せてうれしい」と話した。

 大会は、復興住宅の住民同士の結び付きを強めようと、地元の町内会が主催した。かるたは3月末まで、近くの伝承交流施設MEET門脇と南浜つなぐ館で展示されている。

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