(1107)大寒のおほきな口が開いてゐる/小田島渚(1973年~)
大寒は二十四節気の一つで、寒さが最も厳しい頃と言われます。1月20日ごろになりますが、みなさんの体感はいかがでしょうか。掲句が詠んでいるのは人の口のことでしょうか。大寒のさなかで口を開けると、寒気が…
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- ・(1105)枯草や住居無くんば命熱し/永田耕衣(1900~1997年)
- ・(1104)日向ぼこ空腹にして満腹/渡辺誠一郎(1950年~)
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- ・(1102)雪のみちことばうまるゝまであるく/森川光郎(1926~2024年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。