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復興の歩み、課題共有 石川・志賀町長ら12人が視察 石巻、女川

石巻市職員(左)の説明を聞く志賀町の参加者ら

 能登半島地震で被災した石川県志賀町の稲岡健太郎町長と町議会原発対策特別委員会の委員ら計12人が21、22の両日、石巻市と女川町を視察した。東日本大震災の被害状況や復興に向けた取り組みについて説明を受け、理解を深めた。

 21日には市防災センターを訪問。市危機対策課が死者・行方不明者数やライフラインの被害をはじめ、避難所対応や防災集団移転促進事業による住宅再建、防潮堤整備について紹介した。震災後に災害用備蓄品の保管場所を分散して増やした点や、自主防災組織の設立を地域に促していることも説明した。

 志賀町には北陸電力志賀原発が立地する。委員らは東北電力女川原発(女川町、石巻市)の重大事故を想定した広域避難計画に関して、策定時の留意点を質問。危機対策課の担当者は「県内27市町村へ避難する計画。渋滞リスクを考慮し、経路を分散させた」「地区ごとの避難先が分かる計画の概要版を約60パターン作り、全戸配布した」と答えた。

 稲岡町長は取材に「震災発生からの動きを時系列で聞き、改めて被害の大きさを感じた。課題となる住宅再建の支援や心のケアについて、石巻市と情報共有させてもらいながら進めたい」と話した。

 石巻市は現在、志賀町に職員1人を派遣している。視察は23日に名取市でも実施する予定。

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