仙台・国分町「家庭ごみ集積所」カラス被害で廃止 一部事業者のルール違反が影響?
仙台市の繁華街、青葉区国分町にある家庭ごみの集積所が31日で廃止される。一部の事業者らがルールを守らずに出したごみにカラスが群がり、散乱する被害が常態化したためだ。住民は安堵(あんど)しながらも、「根本的な解決にはならない」と複雑な表情を浮かべる。
弁当やペットボトルが散乱 「根本的な解決にはならない」の声も
弁当やたばこの空き箱、ちり紙、ペットボトル。家庭ごみ収集日だった14日朝、集積所には多くのカラスが群がり、ごみ袋をつついていた。袋から出たごみは歩道に広がり、通行人はカラスとごみを避けながら足早に通り過ぎていった。
集積所は飲食店や大型商業施設などが立ち並ぶ晩翠通沿いにある。昨年11月、市と設置主体の町内会の協議の末、今月31日の収集を最後に廃止することが決まった。
市によると、本来は指定場所に捨てなければいけない事業ごみが多く見られたという。事業ごみ用の袋や、事業ごみが家庭ごみ用の袋に入って捨てられるケースが確認され、深夜や日中の投棄がカラスを呼び寄せたとみている。
担当者は「ここ数年の問題ではない」と言い、市民から苦情が相次いでいたと明かした。昨年秋、市が町内会に廃止を提案。「飲食店が多い特有の事情がある。住民が少ない地域で、影響は大きくない」と説明する。
一方、「困る住民はいる」と語るのは、近くに住む町内会長の熊谷祐次さん(77)。廃止によって管理の負担などが減るとはいえ、付近には少なくとも10世帯が暮らす。集積所廃止は苦渋の選択だった。
熊谷さんは清掃などをして維持管理に努めてきた。車でごみを持ち込む人を見たこともある。昨年の仙台七夕まつりの時期は特にひどかった。観光客の影響も考えられ、「市の原因調査は不十分」と指摘する。
市は、住民に事業ごみ用の袋を無料配布し、個別収集する代替措置を取るが、熊谷さんは根本的な解決にはならないとみる。「人通りの多い地域。事業者も含め多くの人の理解や協力を得られる方策を考え続けたい」と話す。
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みやぎ地域安全情報
宮城県警 みやぎセキュリティメールより
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