(1118)あれはねえ あれは雪見だいふくの たましい/外山一機(1983年~)
雪見だいふくはロッテが販売する氷菓だ。氷菓というと夏の季題なのだが、アイスクリームを求肥(ぎゅうひ)で包んだこの商品は、冬季を中心に売られる。<雪見だいふくの/たましい>というと、くるまれているアイ…
関連リンク
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- ・(1116)ラグビーの頬傷ほてる海見ては/寺山修司(1935~1983年)
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- ・(1114)寒星(かんぼし)のぴしぴし赤子眠る家/大畑善昭(1937年~)
- ・(1113)黄昏(たそがれ)の象きて冬の壁となる/富澤赤黄男(1902~1962年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。