(1119)子が触れたがる豆撒(ま)きの父の桝(ます)/鷹羽狩行(1930~2024年)
立春の前の日の節分は、玄関にイワシと柊(ひいらぎ)の飾りを付け、「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをします。豆には「魔を滅する」という意味があるそうです。お父さんがご家庭で升の中の豆をまいています…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。