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(1120)春立つと縄を解いてあげにけり/市堀玉宗(1955年~)

 冬の季語に「冬囲(がこい)」がある。厳しい風雪から樹木を守るため藁(わら)で囲ったり縄で縛ったりする。枝木が折れないように支柱を立て縄で補強する「雪吊(つり)」もその一種。掲句は立春を過ぎ、その縄を…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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