(1124)妹がりの河辺出直す若菜哉/和田希因(1700~1750年)
旧暦だとちょうど今頃が松の内。掲句は前書きに「人日」とある。人日は正月七日のこと。若菜摘みをし、七草がゆを食べる日だ。この句の季題は「若菜」、「妹(いも)がり」は恋人の住む家のことで、従って、内容と…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。