(1125)刻印のかすかな最中(もなか)冬椿(つばき)/村上瑠璃甫(1968年~)
椿の見える部屋でおいしいもなかを食べています。それだけでも、和風の室内や、ゆったりとくつろぎながらお茶を飲む様子が見えてくるようです。薄茶色のもなかの表面をよく見ると、お店の刻印がうっすらと読み取れ…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。