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寒さに震え「カッカッカー」 山形・上山で奇習「カセ鳥」

水をかけられ、跳びはねるカセ鳥

 山形県上山市に約400年前から伝わる奇習「カセ鳥」が11日、市中心部であった。先のとがったわらみのをかぶって鳥にふんした参加者は、跳びはねながら商店街や温泉街を回り、防火や商売繁盛を願った。

 「カッカッカーのカッカッカー、商売繁盛、火の用心」。県内や宮城、関東などから集まった34人が、太鼓や笛のおはやしに合わせて練り歩いた。沿道の見物客からひしゃくで水をかけられると、小躍りしたり、身を震わせたりして水をはじき飛ばした。

 山形市の看護師山本友紀さん(54)は3回目の参加。「奇抜な格好で歴史ある上山の町を歩くのは楽しい。最近は海外から見に来る人もいるので、末永く続いてほしい」と話した。

 友人といとこがカセ鳥になったという東京都豊島区のデザイナー、ジュリア・ラスさん(34)は「面白いお祭り。水をかけられるのはかわいそうだけど、400年間も続いているのはすごい」と感想を語った。

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