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県水産加工品品評会 水産庁長官賞に湊水産、末永海産 食材の新たな魅力提案

涌谷町の黄金レモンを使用した湊水産の「黄金レモンたらこ」
季節限定で販売している末永海産の「塩蔵春告げわかめ」

 このほど開かれた本年度の第49回県水産加工品品評会(県、県水産加工業協同組合連合会など主催)で、最高賞に次ぐ水産庁長官賞に湊水産(石巻市吉野町2丁目)の「黄金レモンたらこ」、末永海産(同市塩富町2丁目)の「塩蔵春告げわかめ」が選ばれた。石巻地方では両社を含む計8社が表彰を受けた。

 品評会は1月21日、石巻市魚町2丁目の市水産総合振興センターで開かれた。県内49社、1高校が計114品目を出品。スーパーや百貨店の食品部門担当者、ホテルの料理長らが審査した。

 湊水産の「レモンたらこ」はオレンジのような色合いが特徴。爽やかな香りとまろやかな酸味を持つ涌谷町産の「黄金レモン」を調味液に使用した。

 試作を重ね、商品化までに1年をかけたという。木村一成社長は「フレッシュで上品な味わい。今までにないイメージのタラコになった。これからも石巻や県内の食材を生かした商品をつくり、新しいタラコの食べ方を提案したい」と語った。

 末永海産の「春告げわかめ」は、季節限定で販売する人気商品の一つ。通常よりも早く、ワカメが柔らかい新芽のうちに収穫されたものをボイルしている。

 30年以上前に開発された商品で、数年前にパッケージをリニューアルした。購入者からはワカメの葉と茎の両方の食感を味わえると好評だ。

 末永寛太社長は「ワカメは昔はご飯に混ぜたり、つくだ煮にしたりするぐらいでレパートリーが少なかったが、今回の最高賞に選ばれたのもワカメの商品だった。注目を集めている食材なので、商品をより多くの人に知ってもらいたい」と喜んだ。

 入賞した加工品は、19日からJR仙台駅で開催される「水産の日まつり」で展示販売される。

 石巻地方のその他の入賞品は次の通り。

▽県知事賞 
 あなご飯の素(魚喜久水産)

▽県議会議長賞 
 ほや3種盛り合わせ(ワタキ水産)

▽県漁協代表理事組合長賞 
 県産冷凍生食うに(片倉商店) 
 国産天然真鯛粕漬(ヤマサコウショウ)

▽県商工会議所連合会長賞 
 ほたて酔明入り笹かま4枚入り(水月堂物産)

▽日本チェーンストア協会東北支部長賞 
 ツナマヨ(木の屋石巻水産)

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