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(1129)あんぱんのあんを見て食ふ二月かな/阿部青鞋(1914~1989年)

 2月は月初めに立春があり、暦の上では春。しかし春光の明るさに反し、身を刺すような厳しい寒さの日が続く。この句の作者は、そんな2月の気候を肌で感じる空の下、あんぱんを頬張ったのだろう。冷えて腹ぺこの体…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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