(1129)あんぱんのあんを見て食ふ二月かな/阿部青鞋(1914~1989年)
2月は月初めに立春があり、暦の上では春。しかし春光の明るさに反し、身を刺すような厳しい寒さの日が続く。この句の作者は、そんな2月の気候を肌で感じる空の下、あんぱんを頬張ったのだろう。冷えて腹ぺこの体…
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