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社会人野球 日本製紙石巻、期待の新戦力 7選手を紹介(中)

伊藤佑悟投手
松本優大外野手

 石巻市の社会人野球チーム「日本製紙石巻硬式野球部」に今季加わった選手を紹介する。

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伊藤佑悟投手(22) 「動く直球」が持ち味 

 チーム最長身の187センチから繰り出される直球は最速150キロ。ムービングファストボールのように微妙に動く直球で、相手に的を絞らせない。仲間から頼られる投手になり、チームを勝利へ導く。

 動く球は、癖でもあり持ち味でもある。打者を気持ち良く打たせない、打ちづらい球を投げ込む。その分、捕手も取りづらい。「きれいじゃない直球だ」と笑う。

 菰野高(三重)では先発や中継ぎで活躍したが、強豪東北福祉大ではリーグ戦未登板。公式戦で投げさせてもらえなかった悔しさをバネに「まずは信頼を」と胸に刻む。

 目標は同郷で東北福祉大で1学年上だった、社会人のトヨタ自動車硬式野球部(愛知)の後藤凌寿投手。「大学でも投げ、社会人でも1年目からマウンドに立っている。同じくらい活躍したい」と話す。

 今季、まずは登板機会をつかみ取ることが目標。その上で「与えられた役割をこなし、この場面は『伊藤』と言われるような投げを見せたい」と意気込む。

 2002年4月生まれ、三重県四日市市出身。187センチ、95キロ。右投げ左打ち。菰野高-東北福祉大出。背番号25。

松本優大外野手(22) 抜群の身体能力発揮

 50メートル6秒の俊足、遠投100メートルの強肩と抜群の身体能力を誇る外野手。パンチ力にも自信があり、多くのプロ野球選手を輩出する東北福祉大では中軸として活躍した。

 高校までは個人成績を重視していたが、全国から有望選手が集まる福祉大でもまれるうちに「チームで勝つのが一番。進塁打でもOKと思えるようになった」と心境が変化。打席内で余裕が生まれ、コンパクトなスイングができるようになったという。

 福祉大と練習試合をよく行っているため日本製紙にはなじみがあった。進路に選んだ要因の一つが伊藤大造監督の野球に対する情熱と選手思いの人柄だった。

 自分の欠点をはっきりと指摘してもらったことで「この人の下でならより高みを目指せる」と決断した。

 チームは昨季まで内野手登録だった選手の一部を外野手に変更するなど、チーム内の競争を促している。「プレーも人間性も先頭に立つ。試合に出るため、1年目から遠慮せずアピールしていく」と力を込めた。

 2002年6月生まれ。福島県田村市出身。181センチ、86キロ。右投げ左打ち。福島・田村高-東北福祉大出。背番号24。

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