2市長選告示まで1カ月切る 石巻、再選目指す斎藤氏 東松島、動きは現職のみ
任期満了などに伴う石巻市長選、市議補選(4月20日告示、27日投開票)と東松島市長選、市議選(同)は告示まで1カ月を切った。石巻市長選は現職で再選を目指す斎藤正美氏(70)が既に立候補を表明。ともに新人で元市議の会社役員青木満里恵氏(70)と会社員木村紀斗氏(50)が21日、出馬を検討していることを明らかにした。東松島市長選は現職で3選を期す渥美巌氏(77)が立候補を表明した以外、出馬の動きは見られない。
石巻市長選
石巻市長選は斎藤氏が昨年12月に立候補する意向を示した。人口減少対策を最重要課題とし、「市民が誇りを持てるまちづくりを実現したい」と強調する。自民党県連と立憲民主党県連が推薦を決めた。
石巻市出身、日大工学部卒。旧石巻市議を経て1987年から県議通算7期。2021年の前回市長選で初当選した。
青木氏は21日の立候補予定者説明会に出席した。取材に「石巻には多くの課題があるが、現市政は実行力がない。無投票は良くないが、若い人が出るなら立候補するかどうかは考えたい」と話した。
東京都出身で、小学2年から中学1年まで石巻で過ごした。北海道大文学部卒。市長を3期12年務めた故青木和夫氏の長女。13、17年の市長選に無所属で立候補し落選。18年から市議を1期。
木村氏も立候補予定者説明会に出席した。27日に正式表明する。取材に「現市政は賛同できる部分もあるが、もっと対話の姿勢があっていい。若い世代が中心となって市をつくっていかなければならない」と述べた。
石巻市出身で、東北福祉大社会福祉学部卒。1995~98年に旧河南町の町長を務めた故木村昇氏の次男。参院議員公設秘書などを務めた。
東松島市長選
東松島市長選は、渥美氏が無投票で3選を果たす公算が大きい。
雇用創出や子育て環境充実に意欲を示す。東北電力女川原発(女川町、石巻市)の緊急防護措置区域(UPZ)内5市町による協議会設立を先導。国や県にUPZ自治体への財政支援強化を求める。
東松島市出身、石巻商高卒。旧矢本町職員を経て、1995年から県議を連続6期。2017年の市長選で初当選。21年に無投票で再選した。
渥美氏は7日の後援会事務所開きで「地方政治家としての集大成として全力を挙げる」と語った。自民党県連が推薦を決めた。
東松島市議選
定数2減の16となる市議選は、滝健一(82)、阿部としゑ(71)、阿部勝徳(69)、小野幸男(65)、小野恵章(70)、手代木せつ子(69)の6氏が引退の意向を示す。
19日の説明会には現職12、元議員1、新人7の計20陣営が出席し、出馬へ準備を進めている。
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