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第1部・100年の現実-阿武隈川(2)暴れる土砂 岩と流木、家々さらう

 腐葉土の生臭さが鼻を突く。茶色い山肌を流れ落ちる水の音が小雨に交じる。

 「何がなんだか…」

 10月13日午前5時、宮城県丸森町廻倉地区。夜明け近くの薄暗がりの中、懐中電灯の先に浮かび上がった光景に住民の大槻武夫さん(75)は絶句した。裏山からの土石流が隣家を跡形もなくさらっていた。

 台風19号が東…

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